2011年3月26日の活動
あの日を境に、世の中が一変してしまった…。
地震のあと、見かけ上は被害といえるものはあまり受けてない首都圏ですが、人のココロは確実に変わったように感じます。
余震とか原発とか、なんだか出かけることにも不安が伴うような感じですが、でもあの電車が安全な状態かどうかの確認、それがこの状況で出来る限り保つ対策は、管理者としてしなきゃいけないこと。早速地元在住の鉄道マン氏に頼んで確認してもらったところ、1位側に5~6㎝の移動が認められるが、脱線等はもとより、道床等の変形、傾斜などは見受けられないと聞き、ちょっと胸をなでおろしておりました。
一週遅れてしまいましたが、活動再開です。
現地に着いて、改めてよく見てみると、確かに動いた形跡があります。改めてすごい地震だったんだと思わずにはいられません。
まずは最近の継続作業になっている天井の劣化塗膜の剥離。気温差による膨張収縮で、来るたびにどこか浮いているのを根気よく剥がしていくわけですが、今月もまたあちこち螺旋状にペロペロ剥けてきて、いくつか床に落ちています。浮いている塗膜をスクレッパーで、これ以上剥がれなくなるまで剥がしていきます。もうここまで、となったら今日はそれでおしまい。また来月持越しです。それでも床は塗膜だらけ。
まだ全面積の半分行くか行かないかですが、薬品とか電動工具を使うと却っておかしくなりそうで、こういう自然に任せたやり方で少しずつ進めるのが一番理にかなってる気がしています。どうせ何時までにという期限があるわけでなし。どうしてもこれ以上行かなくなったら、電動工具でも使って仕上げていこうと思います。
そして今日の本題、地震対策。
地震から電車を守る、ということよりも、電車が近隣の方々に危害を及ぼすことがないようにする、ということが目的です。鉄道用語で転動とか流転、流出とかいいますけど、勝手に動いてしまうようなことは避けないと。
といったって大したことはできません。手歯止め(車輪止めのくさび)をきちんと掛けなおして、番線(鳶職が丸太足場を組むために使う太い針金)で手歯止めとレール、それに車輪の穴とレールを緊縛。枕木を車輪に突き当てておく。
あんまりギチギチにしすぎると、今度は手歯止めに車輪が乗り上げて脱線してしまうそうで、なかなか難しい話です。
手歯止めは地震の衝撃からか傷みも見られます。今回はどうしようもないので、来月に持越し。車輪の穴とレールを結ぶ番線は、台車ごとに横から見てなるべくハの字になるように8輪すべて緊縛。これはできればワイヤー等にしたいところです。
屋根のパンタ周りに掛けてあるシートは、ビニールひもが切れてめくれてしまっています。資材の中から太いロープを使って掛けなおしをしました。この位の太さがあれば当分は大丈夫と思います。
今日は早めに撤収。早く落ち着いてじっくり作業できるようになりたいなあ。
(写真はのちほどUPします)