臨時作業日-2012年9月16日
広報部長よたろう君が15日だけで帰ってしまったので、16日分は小生がレポートさせていただきます。
よたろう君のみならず、化け猫親方もK氏もみんな帰ってしまわれまして、私ひとり前橋駅前に投宿、翌日再び出勤です。
今日はMa氏が来られることは事前に分かっておりましたが、なんと久々にMiさんがお子さんふたり連れてお越しになりました。
私も作業をやってたのであまり写真ありませんが、まずはMiさん親子は草刈り。
昨日半分やったので、残り半分です。お子さん2人、イマドキの子たちなのでゲームもやりつつ、でも体動かす仕事も満更じゃなさそう。イイコトデス。
そんなこんなしているうち、Maさんも到着。昨日1位側の台車錆落としと油拭きが終わったので、Maさんに、今日は2位側台車の錆落としをお願いすることにしました。草刈りが一段落したMiさん親子も参戦して錆落とし。
で、私はというと、1位側台車の空気側すぐ脇にある元空気ダメの再塗装をしました。丁度取り寄せていたフタル酸樹脂塗料の黒が入荷したので、台車の油拭きの質感とどの位違うか確かめてみよう、というわけで、まずは床下機器の標記類を、コンベックス(巻尺)をあてがいながら写真に収めます。これは後で文字を書き直すときに使います。文字までできるだけ揃えてやりたいですもんね。
ワイヤーブラシとオービタルサンダーで表面をできるだけ整えて、黒ペンキの刷毛塗り。結構塗りづらい塗料だなあというのが実感です。刷毛目が出やすいようで、溶剤の希釈をどの程度にするか、その辺も試行錯誤です。
正直、結果はまぁあまり満足とはいえません。次回、もう一回ザーッとペーパー掛けして、もっと薄めたので上塗りしてみたいと思います。でもまあ、遠目に見ると錆落としと油拭きでシャープになった台車とは、いいコントラストになったんじゃないかなあ。
なお、今回購入したフタル酸樹脂系塗料ですが、8月のコミックマーケット82での同人誌売上を充当させていただきました。お買い上げ頂いた皆様に、改めて御礼申し上げます。
午後、溶接の件でお世話になっているキハ048保存会のM代表がお越しになりました。主目的は、お借りしている溶接機が他で必要になったので回収に来られたんですが、限られた時間の中で車体溶接について手ほどきを頂きました。残念ながらサンダーで腐食部を四角く切り取るところまでで時間切れになってしまったんですが、それでも貴重なお話をいろいろ頂きました。溶接するときは継ぎ目はピッタリ寸分たがわず合わせないとダメ、ちょっとでも隙間が空いてるとそこから溶けていってしまう…と。
で、錆外板を切り取るとこんな状態…。
orz…って感じですが、これが現実。向き合って出来る限りのケアをしてあげることが何をさておき大切なことです。錆ってのは虫歯と一緒で、放っておくと進行する類のものですから、小規模であれば止める方法もありますけど、ある程度となれば切り取って修復するしかないわけです。
とりあえず今日は溶接まで行かなかったので、カップブラシで磨いてから錆止めスプレー塗ってアルミテープとガムテープで養生しておきました。バンソウコウですね。
実は自分、むかーし社会人なりたての頃にプラント工場で働いてたことがあって、サンダーとかはそこで散々使っていたんですね。最初はものすごい高回転なのでビビりますけど、やっていくと昔の勘が戻ってくる感じです。惜しむらくは、あのとき親方に溶接教わっておけば良かったなあ…と。お寺の山門の風神雷神像みたいなお人でしたが…。
まぁそんなこともあって、NゲージやHOゲージの車体作るほど得手ではないにせよ、昔取った杵柄といえばそんな感じかもしれません。
この日はお客さんが複数お見えになりました。お一方は元々地元出身だけれど、大学時代に世田谷におられて、デハ3499をずっと世田谷線だと思われていた、という方。それから、年数回の上毛電鉄イベントが大胡列車区で行われている日で、イベントが一段落してからこちらを訪ねて頂いた方。お二人でいらしたうちひとりは東急沿線とのことで、大変感激されていて、冥利に尽きるなあと思いました。
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引退した電車を支えるモノは、そのモノを愛して下さる皆様の気持ちやお心なのだと思います。
ヒト、モノ、カネ、それに時間の制約の中、なかなか事は先に進みません。でも焦ったら思うような結果は出ないと思います。
電車は人が手を入れれば直るものです。触って磨いて削ってつないで研いで塗って。気が遠くなりそうですが、ちょっとづつ、すこしづつ。
いままでは、どうにかしてこれ以上状態が悪くならないように、ということに重点を置いていました。
ようやく今回辺りから、ぼちぼち外部補修らしい方向に向かい始めました。やっとここまでこぎ着けられたかなという思いです。
まだまだ長くかかりそうですが、ご支援頂ければ幸いです。